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マイスターのご紹介
REVIEW

高橋 やすこマイスターレビュー

皆様、お元気ですか?andpartyもオープンして3ヶ月を経過し、登録・応援してくれる方が日々順調に増え、現在430名ほど集まってくれています。ありがとうございます!これからさらにスピードアップして、皆さんと一緒に楽しい繋がりをつくっていけるよう頑張りますので、引き続き応援していただけると嬉しいです。
さて、ここからは「マイスターレビュー」のコーナー第3回目をお送りさせて頂きます!
今回は、北海道からのマイスターのレポートです。札幌でイタリア料理教室「オッティモ」を主宰しながら、おいしい北海道の野菜の通販サイト「メルカート・オッティモ」も運営されているお料理研究家、高橋やすこマイスターにお話をお伺いしました。新鮮な野菜の写真も本当においしそう!ではお楽しみくださいね。

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高橋先生、本日はよろしくお願いします!最初に皆さんにお聞きする恒例の質問ですが、料理研究家へのきっかけを教えて頂けますか?
高橋さん
よろしくお願いします!
私は北海道の松前町で漁師の家に生まれたのですが、母親が料理好きで、本当においしい新鮮な素材を物心ついたころから食べていました。
そんな環境で育ったので、料理は好きだったのですが、社会人になって初めて北海道を離れ、愛知県で仕事をしている頃、当たり前のように食べていた北海道の素材のよさを再認識し、道産子であることに誇りをもったのがそもそものきっかけかもしれません。

本当においしい新鮮な素材を物心ついたころから食べていました。

高橋さん
その後北海道に戻り、帯広で生活していたときにイタリア人の主婦の方が開いている料理教室に通いはじめました。車で3分走れば新鮮な野菜の直売所があるような場所で、毎回おいしいお料理を食べていたのですが、そういった食材がイタリア料理に合うんだな、と思い始めたのもその頃ですね。
お友達とも野菜を持ち寄って、前菜からドルチェまでをつくって楽しむ「なんちゃってセレブ」サークルみたいなことをやっていました(笑)。そのときに習った先生に「あなたはイタリア人のようね、陽気でおおらかで前向きで」と褒められたこともあり、そうなんだーと……。
それからOL生活を続けながら野菜ソムリエの資格を取ったのですが、漠然とした将来への不安があり「このままOLでやっていけるのか」と感じていたことと、資格を通じて知り合った人々の共通点が「食に興味がある」ということで、そこで様々な生産者の方々などと交流していくうちに「食べる側の感謝の気持ちを生産者の方にどう伝えることができるだろう。この仕事は私にしかできないんじゃないだろうか」と思うようになり、自分の一番好きな分野で一生ご飯を食べて行きたい!本格的に好きなお料理の道に進もうと決め、イタリアへ食の勉強のために留学することを決めたのです。
決めてからはその為に全てを整理し、留学の為に上司にも直談判して、納得してもらいました。

全てを整理し、留学の為に上司にも直談判して、納得してもらいました。

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北海道の食生活の豊かさをその地域から出ることで認識し、その後野菜ソムリエの資格取得を通じて生産者に感謝を伝えたい、支援したいと思ったのがきっかけだったのですね。
しかしイタリア留学を決めるあたり、行動力がありますね。イタリアの留学ではどんなことを学んだのですか?
高橋さん
3ヶ月の限定でいろいろな経験をつむことができました。
最初はトスカーナ州に一ヶ月滞在し、日本の企業がイタリア人シェフを養成するために作った学校、ルッカ・イタリア料理学院で特徴が非常にはっきりしているイタリア22州の郷土料理を学ぶことができるのです。朝10:00~14:00までのクラスで月100時間ほどの授業、授業後は外部研修といってチーズやオリーブ、ワインやバルサミコ酢の工場などを訪問したり、一般家庭でお茶をご馳走になったりしてとても楽しく過ごしました。

イタリア22州の郷土料理を学ぶことができるのです。

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いいですね。先生のサイトでも留学時の楽しいエピソードが「イタリア滞在記」に載っていますね。おいしそうな写真が満載でした。
ところでルッカ料理学院の滞在期間は1ヶ月だったとか。その後はどのように過ごされたのですか?
高橋さん
そうですね、学校での1ヶ月間の後は半月ずつフィレンツェとベネト州にいる友人のお母さんのところにホームステイし、お料理を学んだり、農業生産者が経営する宿「アグリツーリズモ」に参加したりしました。アグリツーリズモはイタリア国内至るところにツアーがあり、ヨーロッパ中からたくさんの人が集まっているのですね。
3ヶ月間、本当に充実した楽しい時間をすごしました。イタリアの社会には現代社会で忘れられがちな人情や家族愛、郷土愛が残っていて、それを共有している素晴らしい国ですね。
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なるほど、日本でも農家に泊まって就農体験などのツアーもありますが、もっと盛んになってもいいんじゃないかと思いますね。
イタリア留学を終えて帰国された後、すぐにオッティモを起業されたのですか?
高橋さん
そうですね、イタリアに行っている間に事業計画を立てていましたので、帰国してすぐに生徒さんを募集し、2007年6月にまずお料理教室「オッティモ」を始めました。
その後イタリア滞在中に満喫した市場での店の人との対面販売のやりとりをネット上で実現したい!と思いECサイト「メルカート・オッティモ」を開店し、野菜の流通事業も手がけるようになりました。どれも私自身がその野菜を食べて、畑を見て、しっかりと農業にかける思いを持った生産者の方々と話したうえで皆さんにおススメできる野菜だけを取り扱っています。
今年は生徒さんたちと農場ツアーなどにも行ってみたいですね。

高橋 やすこマイスター

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おぉ、いいですね。さすが北海道、素材の質はさぞかし高いのでしょうね。
そのように精力的な活動を続けられる先生がお料理研究家として感じているやりがいとはどのようなものですか?
高橋さん
そうですね。やはり自分がこだわりをもって選んだ食材やメニューを作り、皆さんに食べて頂くときに見せる幸せな笑顔が一番のやりがいです。
また、嬉しいのは生徒さんが教えたメニューを必ずご自宅で作ってくれるんですね。オッティモでは「家で作れるレシピ」をこだわりとしてあげています。イタリアにいた時にも聞きましたが、多くのシェフが「お料理の原点は実家のマンマだよ」と言っていました。
愛情が最も重要で、「真剣につくること」が一番だということをしっかり伝えたいですね。

「真剣につくること」が一番だということをしっかり伝えたいですね。

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なるほど、どんなにこだわっても原点はやはりマンマの味なのですね。イタリアらしいですね。
では先生のようになりたいと思っている人に対してアドバイスをいただけますでしょうか?
高橋さん
このお仕事は見た目の華やかさもありますが、思っている以上に体力勝負なので健康管理をしっかりできることが大切です。荷物を運ぶのがかなりの重労働だったりしますからね(笑)。
また、これから始められる方は、どんな教室をやりたいのかという思想的なもの、コンセプトがしっかりしていないと難しいと思いますね。

どんな教室をやりたいのかという思想的なもの、

コンセプトがしっかりしていないと難しいと思いますね。

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なるほど。教室も授業の時間だけでなく、準備も含め時間もかかりますもんね。
では最後に恒例のandpartyへのご感想・応援メッセージをお願いできますでしょうか?
高橋さん
生徒さんだけではなく、先生たちのつながりもでき、楽しく情報交換ができるような場所になっていってほしいなと、そう思います。
また、今は首都圏の方が中心ですが、私の活動している北海道でもマイスターや登録者の方が増えていって、旅行をした際にそれぞれのマイスターのお料理教室で交流できたりする企画などもandpartyの他のマイスターの先生と協力してどんどん実現していただきたいですね。
さらには、私が信頼している生産者の方の野菜などもご紹介できると嬉しいと思っています。
andparty
長い時間ありがとうございました!これからもよろしくお願いします。
高橋さん
ありがとうございました!
andparty
故郷を離れ、道産子であることの恵みの豊かさを発見し、その恵みを支える生産者の方々への感謝の気持ちを還元したいという思いでオッティモを起業したという高橋先生。心に決めたことを実現する強い意思と行動力には脱帽です。
近いうちに北海道名産のおいしい野菜を使って、東京でのお料理教室をしたり、北海道旅行の際に最高のお食事を高橋先生のところで堪能していただく、そんな企画もご提案していきたいと思います。皆さん楽しみにしていてくださいね!

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