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お料理体験教室レポート
REPORT

藤田 承紀マイスター:承紀(ヨシキ)のやさい塾

その人柄で、大人から子供まで大人気のヨシキ先生
その人柄で、大人から子供まで
大人気のヨシキ先生

宗藤さんの体験レポート

スケールの大きな学びに感動!心の底から笑顔になれる「承紀(ヨシキ)のやさい塾」

はじめまして。
ドイツのオーガニック化粧品「Dr.ハウシュカ」でブランドマネージャをしている、宗藤(むねとう)わか奈と申します。
今日は、大人から子供まで絶大な人気を誇る、菜園料理家ヨシキ先生の料理教室についてレポートします。

さて、突然ですがひとつ質問です。「最近、心の底から笑った記憶はありますか?」

そう聞かれると、一瞬躊躇してしまうもの。笑ってはいるはずだけれど、心の底からかどうか……。 ましてや、「いつ」「どこで」「だれと」なんて、よほどのことでない限り覚えていないのが現実ではないでしょうか。
忙しい生活の中で、自分の行動や感覚と丁寧に向き合うことは、非常に難しいのかもしれません。

そんな大人にこそ、是非おすすめしたいのが「承紀(ヨシキ)のやさい塾」。
農作業や料理を通じて、五感をフルに刺激し、命の洗濯すらしてしまう。心からの笑顔が自然とわき出る、とっても素敵な料理教室なのです。ひとり参加の方でも心配ご無用。ヨシキ先生の明るくて温かい人柄が教室全体を包んで、気がつけばみんなが一体になっています。清々しい青空のもと採れたての野菜を口にほおばる幸せ。採れたての野菜を使った美味しい料理を囲みながら、ワインを片手に談笑する極上の時間。これは、経験してみないとわからない贅沢です。

みずみずしいスナップエンドウ
みずみずしい
スナップエンドウ

料理教室の内容はシンプルです。
ヨシキ先生ご自身の自然/有機農法の畑で季節の農作業を体験した後、収穫したばかりの野菜を使ってお料理をします。ヨシキ先生は、イタリアの名門レストランで研鑚を積まれた正統派。自然/有機農法と本格イタリアンの両方が同時に学べてしまうことも、人気の秘密です。とはいっても、レシピは初心者でも気軽に作られる内容になっています。野菜の美味しさを存分に活かした本格料理ながら、家庭でも簡単に再現できる。そんな心遣いも「承紀(ヨシキ)のやさい塾」ならでは。毎回、募集と同時にすぐに満員になってしまうので、ご興味のある方は次回の開催について早めに問い合わせることをおすすめします。

野菜と子供たちとの幸せな出会い

ヨシキ先生が料理教室を始めた理由のひとつに、子供たちに野菜の本当の美味しさを伝えたいという使命感があります。実際、世の中に「食育」という言葉が流通するようになってきたとはいえ、どのくらい子供たちの現実に届いているのかは甚だ疑問。

「子供たちが最初に食べる野菜が美味しかったら、野菜嫌いにはならないんじゃないかな。」

左「あれ?」 右「えっさえっさ」
左「あれ?」 右「えっさえっさ」

ヨシキ先生はそう語ります。
難しいことを上から構えて言うのではなく、「美味しい」「楽しい」という実感の中から、子供たちの食を大切にする心を育む。それがきっと一番の近道ですよね。そういえば昔、冷めきった給食を無理やり食べ終わるまで座らされていた同級生の辛そうな姿を思い起こします。色々な考え方があるでしょうが、苦しい思いの中から「好き」という感情は生まれにくいのではないかと思います。

ですから、「承紀(ヨシキ)のやさい塾」では、子供も大歓迎。今回は二組の親子が参加していました。4歳の男の子と1歳の女の子。ご覧ください、この好奇心に満ちた姿!

野菜本来が持つ力を最大限に引き出す自然/有機農法で野菜を育てていると、ヨシキ先生自身も、野菜の美味しさに改めて感激することも多いとか。そんな体験を小さな子供の頃からできたら、素晴らしいですね。

さて、この日はまず実際に畑に出て、ニンジンを掘り出しました。よほど気に入ったのか、ニンジンをずっと手放さない彼。きっとこの子はニンジン好きな男の子として成長するのでしょうね。
次にスナップエンドウを、茹でずにそのまま生で頂きます。カンカン照りの畑の中で、みずみずしい甘さが口いっぱいに広がって、絶品です! こうした食べ方も、畑ならではの贅沢な楽しみ。1歳の女の子は、生まれて初めてスナップエンドウを食べたそうなのですが、よほど美味しかったらしく、「マメ! マメ!」と、ずっとおねだりをしていました。男の子は、収穫するよりも口の中に入れる数の方が多くて、「こらー、収穫しないで、食べてばかりいるだろ。」なんてヨシキ先生にツッコミを入れられます。でも、そんな子供たちを見てヨシキ先生もとっても嬉しそう。

「叱って、その行為が悪いんだと押さえつけるのではなく、自ら進んで好きになってくれる環境を作ってあげたい。」

そんなヨシキ先生の思いが詰まった、子供たちと野菜との幸せな出会いの場が、確かにここにあります。

想像力は思いやり

トマト ナス 落花生
トマト ナス 落花生

今回の農作業は以下の3つ。
  • トマトの移植
  • ナスの移植
  • 落花生の種まき
みんなで畑に並んで、ヨシキ先生の指導のもと、作業します。
「トマトは全部同じ方向に実をつけるから、花芽があったら、畝の外側に向けて植えてくださいねー。僕が収穫しやすいように、よろしくねー。」
「ここは風が強いから、トマトはななめに植えてねー。まっすぐに植えるとトマトが風に負けないように耐えることに力を使っちゃって、実が美味しくならないからねー。」
「落花生の種は、同じ方向にそろえてあげてねー。バラバラだと、芽が出てきたらお互いぶつかっちゃうからねー。」

ヨシキ先生の指示が飛びます。
農作業って想像力なのですね。まだ見ぬ、大きくなった野菜達に思いを馳せて、今作業をするわけです。ヨシキ先生が収穫をしやすいようにとか、野菜達がすくすくと育つようにとか、こうして想像力を働かせることは、思いやりを育むことに等しい。農作業に限らず、学校でも会社でも、自分の行動がどのように他者に影響を与えるのか、その結果まで想像して動くことは、とても大切なことです。けれど実際に「思いやり」とはどういうことかを教えるのは、なかなか難しい。私自身、大人になった今でも、頭で考えることと行動として腑に落ちることは遠いのが実情です。ですから、「承紀(ヨシキ)のやさい塾」は、子供にとっても大人にとってもスケールの大きな学びの場なのです。
そういえば、「思」って字は「田んぼの心」って書きますね。もしかしたら日本人は昔から農作業を通じて、心を育んできたのかもしれないですね。
(*後で漢字の正式な成り立ちを調べたら、田んぼとは関係ありませんでした。でも、「田んぼの心」の方がステキじゃありません?)

収穫した野菜を、持ち帰ります
収穫した野菜を、持ち帰ります

一緒に料理をして、食卓を囲むということ

さて、農作業の後は、料理の時間。収穫した野菜を使って本格イタリアンを作ります。(一部、購入した有機野菜も使います。)本日の収穫は以下のとおり。

みずみずしい野菜
みずみずしい野菜

  • スナップエンドウ
  • きぬさや
  • レタス
  • ニンジン
  • アップルミント
  • イタリアンパセリ
  • オレガノ

もうすでに、みんなお腹ぺこぺこ。そんな時、菜園料理家としてのヨシキ先生の采配が光ります。まずは、さっとお湯を沸かして、スナップエンドウや、きぬさやを茹で、マヨネーズを手作りします。時間のかかる料理に取りかかる前に、簡単な一皿でお腹を軽く満たしてあげること。そんな気遣いも、ヨシキ先生ならでは。マヨネーズには、刻んだイタリアンパセリを加えることで、キリッと味が引き締まります。ちなみにマヨネーズに使うオイルは、昔ながらの方法で搾られた有機ベニバナ油でした。

「小さな子供たちに食べさせるものだから、安全なものを使いたい。」

そんなヨシキ先生の思いはすみずみまで行き渡っています。

「ワイワイ」
「ワイワイ」

次に、手打ちパスタ「ピチ」づくり。これは二人一組になって行います。同じテーブルを囲んで、ワイワイとパスタをこねるうちに、自然とみんな打ち解けて、キャーキャー大賑わい。同じレシピのはずなのに、硬すぎたり柔らかすぎたりして、お互いに見せあったり触ってみたりと、会話が弾みます。料理のかたわらに美味しいワインをあけて、大人たちはますます上機嫌。

ど真剣
ど真剣

一方、お母さんと一緒に料理をする子供たちは真剣そのもの。お母さんの膝の上に乗ってパスタを見つめます。幼い頃の時間は瞬く間に過ぎ去ってしまうからこそ、この日のお母さんの温もりや、一緒に料理をして過ごした時間の優しさを、記憶の片隅に留めていてくれたら嬉しいですね。

さて、パスタを作り終えたら、次はソース作り。ガーリックオイルとトマトの「アリオーネソース」はシンプルでありながらトマトの美味しさを堪能するのにぴったりです。 採れたてのレタスは、柑橘類や刻んだミント、けずったニンジンと合わせてサラダに仕立てます。

  • これぞ新鮮野菜のサラダ
    これぞ新鮮野菜のサラダ
  • さすがの手さばき
    さすがの手さばき
  • 絶品アリオーネソース
    絶品アリオーネソース
  • この笑顔がすべてを語る
    この笑顔がすべてを語る
  • ゆでたて
    ゆでたて
  • ヨシキ先生に注目
    ヨシキ先生に注目

「いただきます!」

みんなのハツラツとした声が響きます。

手打ちパスタの「ピチ」は、もっちりとした食感にトマトのシンプルな味わいが絡み合って絶妙な美味しさ。いびつな形だからこそソースがよく絡むそうで、そんなところも人間臭い。手打ちならではの面白さです。
爽やかな風そよぐ作業場の一角で仲間たちと美味しい食卓を囲む豊かな時間。そこから生まれるコミュニケーション。ただそれだけのことが、どれだけ人にとって大切なことか、自らの心地良さの中にしみじみと発見します。土に触れ、手を動かし、生身の人と会話を交わす。そうした手触りのあるコミュニケーションに飢えている時代なのかもしれません。

「土の感触に癒されました。」
「野菜に触れ、育てたものをいただく。メッセージが明確で伝わってきます。」
「久しぶりに外で活動して、気持ちがよかったです。」
「最高に楽しかったです。」

他の生徒さんたちも、口をそろえて言います。
SNSの発達によって付き合いきれないほど大量の「友達」に囲まれている現代。たくさんの「友達」が存在するはずなのになぜか寂しい。生きている実感がない。日々の生活に違和感を覚える。もし、そんな方がいらっしゃったら「承紀(ヨシキ)のやさい塾」に是非足を運んでみてください。理屈抜きに、とにかく「美味しい」「楽しい」「気持ちいい」。心の底から笑顔になっている自分に気付きます。自分の日常の中にそんな場所を持っているだけで、人生が豊かに膨らんで見える。そんな気持ちにさせてくれる料理教室です。

ローマンカモミールが花咲く畑にて
ローマンカモミールが花咲く畑にて

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